SoC 2018 11 24

 今までの時代は、コンピューターの頭脳は、
「CPU」(中央演算装置)という言葉が使われていましたが、
これからの時代は、「SoC」という言葉がキーワードになります。
 「SoC」とは、「System-on-a-chip」の略語です。
「スマートフォンのCPU」という言い方のほうがわかりやすいのですが、
この言い方では不正確となります。
 なぜかというと、パソコンの内部構造を考えればよいのです。
パソコンは、外側の収納ケースの中には、マザーボードがあります。
 このマザーボードには、CPUやGPU(グラフィック・チップ)、メモリ、
通信用のチップが装着されているのです。
マザーボードにも、いろいろな制御用のチップが搭載されています。
 ところが、スマートフォンは、パソコンに比べて小さいうえに、
スマートフォンの半分以上が電池で占められているのです。
 そうなると、限られた場所に、
マザーボードのチップ、CPU、GPU、メモリ、通信用のチップを、
別々に搭載することは不可能です。
 そこで、外見上は、CPUに見えるチップに、
マザーボードのチップ、CPU、GPU、メモリ、通信用のチップを詰め込んだものが、
「SoC」(System-on-a-chip)となります。
 つまり、パソコンの頭脳は「CPU」、
スマートフォンの頭脳は「SoC」と覚えればよいとなりますが、
これからの時代は、「SoC」が中心になってきます。
 なぜかというと、これからの時代は、
「IoT」と言って、万物がインターネットに接続される時代です。
すべてのものにチップが搭載され、インターネットに接続されます。
 しかし、電化製品などの「すべてのもの」には、
チップを搭載する場所が限られています。
そうなると、やはり、「SoC」方式になると思います。
 スマートフォンと「IoT」が主流になってくると、
「CPU」という言葉は、あまり使われなくなってくるでしょう。
 もちろん、「SoC」方式にもデメリットはありますが、
チップの集積度が高くなれば、
パソコンの頭脳も、「SoC」方式になるかもしれません。
 中国のファーウェイの最新鋭の「SoC」は、大注目です。
アップルの「SoC」やサムスンの「SoC」を上回るでしょう。
つまり、コンピューターは、中国の時代となるかもしれません。

































































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